2009年12月 9日 (水)

串六×九

評価 7

入店日時 平成21年12月6日(日)午前1時  過去入店回数 1回

串ロックと読ませるのであろうか。なるほど店内も音楽の匂いがする。かといって、それほど大きな音響でエアロスミスをガンガン鳴らしているわけでもない。狭い店だが不思議と居心地は良い。以前会社の同僚と初めてこの店に来て、焼酎を飲みながらファッション談義に華を咲かせていたところ、お店の人から「あのー、ファッション関係の方ですか?」と言われてしまった。それはそうだろう、大きな声で「インコテックスよりG・T・Aのシルエットの方がアブナイ」とか、「沖縄でディースクエアードを売ってる店はあるのか」なんて話してたら、少しでも洋服を知っていれば「洋服関係の人かな」とは思うだろう。それをきっかけにお店の人と話すと、この店の経営は浮島通りにある洋服屋がやってるとのこと。しきりにどこに勤めているのか聞かれたが、少なくとも今の会社は「ファッション関係」ではないので口に出せなかった。 この日は夕食にあぶれて街に繰り出したところ、改めて那覇に遅くまで営業している気の聞いた店が少なくて呆然としていたところ、この店にたどり着いたのだ。3時までやってるという。それにしても今宵は観光客と思しき酔客がなんて多いんだろう。この時はまさかとは思ったが、後で調べるとやはり那覇マラソンの影響らしい。1万人近い県外からのエントリーがあるのだから、街も賑やかになるだろう。しかし42kmも走る前日によく激しく飲めるなあ。俺なんて去年半分までたどり着くのが精一杯だったもん。それだって、前日に中間地点あたりにわざわざ車を停めていたから、どうしてもそこまでいかなきゃならなかったらたどり着いただけで、車を停めてなければ仲井真あたりで左に曲がってうちにそのまま帰っちゃったかも知れない。それはそうとこの店、どうにも中途半端な気がする。店名どおり串焼きが中心なんだけど、どれも量が少ないのだ。味は悪くないんだから、もっとロックにガツンと盛って欲しいものである。もしくはもう少し隠れ家っぽく小洒落た感じがいいのではないだろうか。最初のドリンクが出てくるが遅いのも致命的である。一生懸命やってるのは伝わってくるので、これから期待は出来るんだけど、少しメニューやドリンクの構成を変えた方がいいように思う。まあ余計なお世話だろうが。評価は多少甘いがロックに免じて。

串六×九                                               那覇市牧志1-9-10                                            098-862-9700

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2009年8月 6日 (木)

날마다

評価9

入店日時 平成21年8月4日(火)午後8時頃  

無性に韓国料理が食べたくなる時がある。韓国料理といっても焼肉ではなく、スンドゥブチゲやチヂミなどの家庭料理をだ。那覇市内にも2~3軒程度の専門店があるようだが、あまり食指が動かなかった。ところがここの店構えを見て、「絶対美味しいだろう」という確信を持っていた。この周辺は抜け道で時々通るのだが、パッとした店があるわけではなく、どちらかというと那覇でもわざわざこの界隈に飲みに来る場所ではない。それゆえなんとなくその存在を忘れていたのだが、最高に韓国料理が食べたくなったこの日、この店の存在を偶然思い出した。店の名前は「날마다」。もちろん読めるわけがない。店の中は木を基調とした落ち着いた雰囲気で十分な清潔感も感じられる。 座敷に腰を下ろしビールを飲みながら何を注文しようか迷っていると、突き出しが5品運ばれてきた。韓国料理ではこれは常識らしいが、小皿に少しずつ盛られたおつまみを見るとやはりうれしい気持ちになる。野菜を中心としたそれらは、水キムチや揚げナスなど、どれもとても丁寧な仕込みがなされているのが分かる。女性2人でやっているようだが、料理の丁寧さや繊細な味付け、店の清潔感はとっても真摯にこの店を営業している姿勢が伺われる。意外にこういう店は多くない。ビールも陶器のジョッキを使っているから、とても美味しく繊細に感じられる。ずいぶん迷ったが、デジカルビ オモニチヂミ スンドゥブチゲ ご飯 を注文した。 まずデジカルビが壷に入って運ばれてきた。大きな豚肉が特製のたれに漬け込まれている。おまけでサンチュや薬味がついてきた。これを網焼きにするとなんとも香ばしい匂いが立ち上ってくる。これをハサミで小さく切り、味噌やにんにく、青唐辛子と共にサンチュに巻いてかぶりつく。「う、うまい...」 もう一度言おう。「う、うまい...」 たれが肉に染み込み、とっても柔らかく、言葉に出来ない旨みが広がっていく。 ああやっぱりこの店は本物だと再確認する。あらかた食べると次にチヂミがいいタイミングできた。キムチのチヂミだ。これも美味しい。酸っぱめのキムチがとても後を引く。カリカリにこだわるあまり、油で揚げたようなチヂミとは別の次元のものだ。そしてスンドゥブチゲ。至福である。ホントにうまい。お店の女性の肌がとてもきれいなのはやはり食べ物のお陰なのだろうか。韓国料理は肉ではなく、野菜がその真髄なのだと改めて思い知らされるのであった。 会計はビールを3杯飲んで二人で5千円くらいだ。次の日自宅でスンドゥブチゲを真似て作ったが、到底この店の味に近づくことは出来なかった。この店、久々のヒットである。内緒にしときたいので、しばらくは連絡先は教えないことにする。 じゃあブログに書くなって? フフッ。

韓国料理 날마다                                     

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2009年8月 3日 (月)

松之屋

評価 7

入店日時 平成21年8月1日(土)午後19時頃 過去入店回数 なし

久米島に行った。真夏のギラつく太陽の中、折りたたみ自転車を携えてフェリーで行った。予想に反して行きのフェリーは満員だった。早めに乗り込んだのに、船室の座席に座ることは出来なかった。デッキの硬いベンチに4時間は辛いが仕方ない。聞けば島で夏祭りがあるらしい。確かに周りを見渡すと観光客より島の人が多い気がする。デッキのベンチも確保できない人が多く、所在無く地べたに寝転んでいる人も多い。まるで難民船だ。大きな船なのに、小さな船室。1、2時間の航海じゃないのだから、何とかならないのであろうか。船での長旅に本は欠かせない。まことに遅ればせながら最近読み始めた「竜馬がいく」を何冊か持ち込み、これまた大量に買い込んだビールを飲みながら時間を過ごす。途中、渡名喜島に寄航する。以前やはり自転車を持ち込み訪れたことがあるが、最近この地を舞台にした映画の影響だろうか、降りる人がずいぶん多くなった気がした。この島に訪れたのを契機に、「日本の島を旅する」というブログを始めたのだが、2島更新しただけで止まってしまっている。 お尻が痛くて居た堪れなくなった頃、ようやく久米島に着いた。早速自転車を漕ぎ出しホテルに向かう。以前来た時はイーフビーチ近くのホテルに泊まったが、あまりにもおサムい施設とサービスだったので、比較的新しく静かそうな空港近くのホテルを選んだ。港近くの小さな商店街を抜けるとすぐにさとうきび畑が広がった。青い空と白い雲の対比が美しい。さすがに吹き抜ける風も熱風となり、日差しも肌を突き抜けるようだ。ドーム球場を過ぎ、さとうきび畑の向こうに白い建物が見えたときはホッとした。ホテルは予想通り、離島のホテルとしてはまあいい方だと思う。なんにしてもシンプルだ。 それにしてもどうして日本の2流ホテルにはゲームコーナーが空しく存在するのだろうか。それゆえに2流、いや3流なのだが、ゲームコーナーで遊ぶ方も問題であろう。そもそも旅行に来てまでゲームをするのだったら家でTVゲームでもしていたらよい。あの空しい機械音を聞いただけで、旅気分が吹っ飛ぶのは我輩だけであろうか。これを見ているホテル関係殿、どうか日本のホテルからゲームコーナーを撤去しましょう。でないと、その成長目覚しい旅館業界にいい乗客を獲られてしまいますよ。 まあいい。 このホテルにはゲームコーナーはないのだが、プールが何にしても狭い。ああ日本にはいいホテルは根付かないのだろうか。もっとも客側もホテルの使い方を単なる宿泊所としか捉えてないのだからいいホテルが育たないのであろう。 仕方あるまい。泳ぐには適さないが、プールサイドのベッドからホテルの前に広がるシンリ浜を眺めているだけで、離島の空気は十分に感じられる。 空も海も蒼い。日が傾いたのを機に、街にまた自転車で繰り出した。ホテルのフロントで、「近くでいい居酒屋」ということで聞いたここ松之屋。入り口は若干入るのを躊躇する佇まいなのだが、他にあてもないので仕方なく入る。威勢のよい「いらっしゃいっ!」の声はない。祭りの夜だからであろうか、客は結構入っているが、普段はほぼ常連客で占められるであろうこの店にとって、我々は闖入者以外の何者でもないのだろう。空いている席は「予約席」になっていたが、22時からの予約だという。祭りの2次会としてなだれ込んで来るのだろう。我々も21時半の花火を見に行くつもりなので、ちょうどいい。座ってビールと梅酒を注文する。梅酒、と注文したのに心配になってカウンターを除くとまさに「梅チュウ酎」を作るところだったので、慌てて梅酒と念を押したところ、案の定「そんなのないよ」とあしらわれる。しかし、おばんの持っているペットボトルに「梅」と手書きで書いているではないか。「じゃあそれは何?」と聞くと、「これは自家製の梅酒だよっ」と言う。 「ああ、それでいんだよ、それに氷を入れてくれたらいいんだ。」とお願いする。 ふーっ、梅酒は酎ハイを作るためのものと思っているのであろうか。 メニューは定食や食事系が多いが、島料理ももちろんある。刺身盛り合わせ、てびち煮付け、ソーミンチャンプルー、もずく餃子、地鶏のたたきを注文する。壁には楽天選手のサインや写真が貼られている。キャンプ中はこの店にも野球選手が大挙押し寄せるのであろう。この日も忙しいらしく、おばんは汗びっしょりで動き回っている。店には古い歌謡曲が場末の酒場のようにかかっている。 店に愛想はない。が、不快ではない。後から観光客らしき客が入ってくるけど、みんな店の雰囲気に少し圧倒されている。やはり地元の人のための店なのだろう。まあそれが観光客には魅力なのだけれど。しかし料理は以外にも全て美味しかった。地物の刺身は新鮮だし、それ以外の料理もじゅうぶんに満足に行くものだった。珠美の月が空になるころ9時を回っていたので店の外に出た。祭り会場でもそろそろ花火が上がるようだ。島の海に花火が上がる。思いもかけず、すぐ頭上で花火が上がる。弾ける。何か得した気分で真っ暗な道をホテルに戻った。

松之屋                                                 久米島町大田567                                         098-985-3954

月間限定24本のみ製造の泡盛琉球泡盛: 久米島 古酒「門外不出」 43度 500ml 【10P03Aug09】 月間限定24本のみ製造の泡盛琉球泡盛: 久米島 古酒「門外不出」 43度 500ml 【10P03Aug09】

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2009年6月27日 (土)

笑味の店

評価 7

入店日時 平成21年5月3日(日)午後13時  過去入店回数 なし

前後してしまったがまたGWの更新である。一度更新すると続けて出来るもんですネ。   このお店も2週間くらい前に、体の調子が悪い母のために「長寿膳」と予約制のメニューを頼んでいた。この店がある大宜味村は長寿の村として有名である。長寿県としての沖縄が、その食生活の変化から地位を下げてからもこの村民は変わることなく長寿を保っているのである。素晴らしいことである。店は質素でお世辞にも綺麗とは言えないけど、店内に流れる時間はまさにやんばるのそれである。ここは自家製の食材の販売にも力を入れていて、店内でもシークワーサージュースやドレッシングなどが買える。長寿膳は手間が掛かるのか予約が必要だが、同時に席も予約が出来るので連休などの繁忙期には調度いい。この店が満員だとまわりに店はないので、大変なことになってしまう。お店は結構込んでいたが、我々の席はキッチリ確保されていた。みんな静かにやんばるの雰囲気と味を楽しんでいる午後のひと時。天気もいいし道中綺麗な海も堪能できた。最初にシークワーサーそばが出てきた。ほのかにシークワーサーの香りがして美味しい。その後にお弁当式の長寿膳が運ばれてきた。いかにも体に良さそうなものばかりが並んでいるが、偏食の人は苦行に近いこととなろう。ニガナやスルルー、竹の子イリチーやラフティなど、地元で取れた自然の素材ばかりを調理しているらしい。どれも「すんごくウンメエぜ! も、サイコー!!」 というほどではないが、どれもカラダにすんなり吸収されるようで、元気が出てくる。昔は嫌でもこういうものを食べていたのであろうが、今はお金を払わないとこういうものが食べられない時代である。もっとも調理に手間が掛かっていそうで、自分で作るもの大変だと思うが。 夕べは新しく松川に移った"そばーじゅ"でフレンチを腹一杯食べたので、両親ともに食欲が進まないようだったが、それでも健康のため、と頑張って食べている。まさに"ぬちぐすい"(命の薬)である。実際帰ってから母の体調が少し良くなったようだ。都合のいい話かも知れないけど、カラダにいいものは何でも試してみたい。シークワーサーそばや紅芋チップを買って、この後自分の好きな場所である古宇利島に向かった。申し訳ないような素晴らしい天気の初夏の1日だった。

笑味の店                                               国頭郡大宜味村字大兼久61番地                                0980-44-3220

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2009年6月25日 (木)

山本彩香

評価 9

入店日時 平成21年5月4日(月)午後19時  過去入店回数 なし

なんとなんと約半年振りの更新である。 もう更新をやめてしまったのかと思っていた人も多いであろう。やめるつもりはなく、毎日更新しなきゃ更新しなきゃと気にしてはいたのだが、ボヤボヤしている間に随分間が空いてしまった。 この間お店に行ってなかったわけではなく、それなりに飲み歩いてはいたのだが、リピートが多く、さらに特筆すべきこともなかったので、更新するモチベーションがかなり下がっていたのは事実である。ホッとしたお店も多かったのではないだろうか。 ところがどっこい、である。 行った印象が薄れないよう、下書きだけはしてあったが、更新する前につぶれてしまった店なんかもある。まったく沖縄の飲食業界は光陰矢のごとしである。さて、今回の記事はとうとう悲願かなって沖縄料理界の御大山本彩香の登場である。ゴールデンウィークに行ってから今日まで随分時間は経ってしまったが、その印象は薄れていない。それだけインパクトがある料理だった。連休前に老齢の両親が沖縄に遊びに来るということで、2週間前くらいに予約の電話をしたのだが、連休中だからであろうか、以前の人気に落ち着きが出たのだろうか、すんなり予約が取れた。今までも何回も予約にトライしていたのだが、丁寧に断られてきたのだ。料理は8000円のコース1本勝負。随分強気だが、評判も高いので期待して訪れた。お店は久米の目立たない路地の角にある。佇まいはなかなかいい。玄関を入り案内された席は個室ではなかったが、全く他の席が気にならない配置で落ち着いたいい雰囲気である。この日は見える限りは我々の他に2組、カウンター席にも何組かいた。カウンター席の方は随分若い客が目立ったが、飲んで騒ぐような酔客はいないようだだった。かといって緊張を必要とするような畏まった雰囲気でもなく、適度に雑然としていて誰でもリラックス出来ると思う。山本彩香さんと芸能人の写真なんかも飾ってある。誰かとみると、ダチョウ倶楽部の肥後と知らない女性だったので、「あの女性誰?」と彼女に聞くと、「ドリカムでしょ。」と教えられた。 席には泡盛の入った甕が最初から配置され、飲んだ分を量って支払うシステムのようだ。最初に出てきたのはゴーヤとりんごの生ジュースだった。次に自家製豆腐ようは今まで食べた豆腐ようの中で一番美味しかった。先付けにミヌダルやカマボコ、ゴーヤの天麩羅、その後にジーマミー豆腐。どれも沖縄では珍しいものではないが、繊細かつしっかりした味付けでお酒が進む。前半に出るアーサのお吸い物とドゥルワカシーが特に美味しかった。他にミミガーやスーチキー、ソーミンチャンプルーやラフティなど琉球料理がまるで京会席のように1品1品丁寧に運ばれてくるのだ。どれも居酒屋でも見られる料理だが、見た目も味も似て異なるものである。一つとして手を抜いたものはなく、絶品である。泡盛は春雨という、これまた美味しい甕出しで、ついつい(いつもだが)飲みすぎてしまった。 敢えて苦言を上げるのであれば、接客が若干固いことと、ウーロン茶などペットボトルで出てくることことであろうか。料理の繊細さと比べるからこそ、気になってしまうが、料理の素晴らしさがそういう小さいことは打ち消してくれる。帰りに両親の土産に豆腐ようとちんすこうを買って帰った。会計は刺身がハーリーで仕入れできず出せなかったということで、1人7000円であった。                              今まで琉球料理を食べてそれほど感動したことはなかったが、さすが名店である。評判通り満足して帰途についた。2ヶ月経って更新している今も、その味は忘れることがない。沖縄では高いけど、食べたら高いとは思わない。 また行きたいなあ。

琉球料理乃 山本彩香                                       那覇市久米1-16-13                                        098-868-3456

Book ていーあんだ 山本彩香の琉球料理

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2008年12月30日 (火)

味だより

評価 7

入店日時 平成20年12月9日(火)午後9時頃  過去入店回数 なし

近所に新しい居酒屋が出来た。確かそこには中華料理店があったはずだが、いつの間にかそれはなくなり、「味だより」という、なんだか古風な店に変わった。近所に店が出来るというのは、自分にとって生活の幅が少しだけ拡がるような気がして嬉しい。結局大して行くこともないのだが、家の近所に本屋とかスポーツ用品店なんかが出来ると、自分の町が発展していくみたいで気分はいい。その店の前を通るたびに、どういう店なんだろう、美味しいのかなあ、品揃えはいいのかなあ、なんて想像を膨らましているうちはいい。しかし一度足を踏み入れると、その後そこに対する興味は急速に薄れ、結局その存在さえも自分の頭から消え去る、そういうものではないだろうか。 それでも初めての店に入るときは期待で顔がほころんでしまう。怖いオヤジはいないか、キレイなママはいるかと小さくドキドキしてしまう。この店に入るときももちろんそうだった。しかし店に入ると、拍子抜けするほど店が大きくて、しかも大きすぎるゆえか、店に入店したことさえも気がついて貰えず、入り口でオタオタまごついてしまった。それでも席に腰を落ち着け、店内を見回すと意外に大箱であることに驚き、結構客も入っていたので嬉しくなってしまった。で、メニューを見る。「す、少ない...。」 ここが自分にとって、非常に大きなポイントであるのだが、居酒屋であるのなら、やはり肴の種類は多いほうがいい。ま、場所柄仕方はないのだが...。 気を取り直してオーダーする。焼肉サラダを注文すると、「大きいですけど大丈夫ですか?」と逆に聞かれた。どのくらい大きいのか尋ねると、4~5人前はあるという。おいおいこちらは2人だ。大丈夫なわけはないだろう。「ハーフにも出来ますが。」という。当然それにしたが、それでも運ばれてきた「ハーフ」のサラダは十分に多かった。その他にオムレツやチャンプルーも注文したが、料理はまあ美味しく、量も十分なので、期待していなかった分、期待以上ではあった。会計は自分で計算した(特技である)金額より若干高かったが、まあ許容範囲ではあろう。近所で食事がてら軽く飲みたい時にはいい店だと思うが、評価は少し甘めではある。今後に期待したい。

旬鮮厨房 味だより                                         那覇市国場518
098-854-6203  

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2008年11月10日 (月)

泉崎

評価 9

入店日時 平成20年10月31日(金)午後9時頃  過去入店回数 なし

今日で沖縄に住んでまる5年が経った。そして今年も残すところ2ヶ月。涼しくなったから感傷的に飲んでみるか、と安居酒屋風情(失礼!)のこの店を訪れた。1ヵ月ぶりの更新である。この間飲みに行かなかったわけではない。すでにUPしている店をリピートしていたのだ。リピートは特に大きく印象が変わらない限り更新はしないことにしている。が、特に印象に残ったのは泊から松川に移転した「そう"ぁーじゅ」である。意外性のある場所で、かなり高級感漂う雰囲気に変わっていたので近いうちに更新したい。

この日は、かのニューヨークから帰った後輩と2人だった。先日も大して面白い話がないとコキおろしたが、この日は違った。キッチリ笑える話を体験してきていたのだ。例えば...初めてのニューヨークでの食事でマックに行ったが、カウンターで英語が通じず「NEXT !」と順番を飛ばされ食事に48時間ありつけなかった事。屋台(NYは屋台が多い)でタコスを注文して、「サルサソース、お好みだけかけるからSTOPって途中で言えよ!」 と言われたのを理解できず、サルサソースの中にタコスが漬かってしまい辛くて食えなかったこと、等などだ。どうやら土産話を聞く前に、相当にハードルを上げていたらしい。

さてここ泉崎。グルメ本やガイドブックでワリと見かける店だったが、今日が初めてだ。炉端焼きの店という。「炉端焼き」。いい響きではないですか。幼い頃住んでいた近所にこの「炉端焼き」の看板を掲げる店があった。子供ながらにも美味しそうな響き。大人になったら絶対に入るんだと決めていたが、まだ大人にならないうちに潰れてしまった。大人になり何度か炉端焼きの店を訪れたが、自分がイメージしていた、いわゆる炉端に客がコの字型に座り、焼き上がった魚や野菜を巨大なしゃもじの様なものに載せて客に取らせる、という店ではなかった。幼い頃憧れていた炉端焼きではなかったのだ。しかーし、この店は「本物」の炉端焼きだった。そう、あのデカイしゃもじで客に料理を渡しているのだ。店もいい感じでスス汚れていて、まさにイメージ通りの炉端焼きである。しかしこの店のスゴいところは店の作りや雰囲気ではない。値段なのだ。食べ物全品300円一律。(刺身以外) 潔い良いではないか、安いではないか。刺身だって、500円、1000円、1500円、2000円コースってあるんだけど、この日頼んだ1000円コースだって2人じゃ食べきれない量と種類だった。刺身だっていらぶちゃーとか水タコとか近海モノでイキがいいっす。しかも旨い。混んでるわけですよ、こりゃ。安すぎていっぱい頼んじゃいました。刺身、骨付きウインナー、シュウマイ、サバ塩焼き、ししゃも、ホウレン草炒めなどなど。黙々と炭火の前で焼き物を焼いている大将の佇まいもいい。これでビール3杯、シマ飲んで6000円弱でした。料理も上手いしいうことないなあ。間違って隣の人のグラスを持ってしまうほどギュウギュウだけど、それもまたこの店の味である。当然この後BARに場所を変え、週末の夜はいつも通り更けていくのである。

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2008年10月 8日 (水)

スワンニ

評価 8

入店日時 平成20年9月15日(月)午後6時頃 過去入店回数 なし

3連休の最終日、予てからの願いだった「新橋のサラリーマンのように午後6時から飲む。」ことがようやく出来た。泉崎にあの焼き鳥の名店、スワンの2号店が出来た。「スワン2」ではなくて、「スワンニ」という訳の分からなさはおいておいて、開店早々なのだろう、一番客だ。店内は新橋ガード下の焼き鳥風情だが、これはこれで落ち着く。むしろ小きれいな焼き鳥屋というのも気恥ずかしいので、個人的にはこちらの方がいい。但し店頭の着ぐるみは何とかならないのであろうか。店を出るときに恥ずかしいではないか。ここの店主は個性的なのはいいとして、目立ちたがり屋でも有名らしい。気を取り直してマグナムドライをジョッキ注文し、メニューを物色する。するとこの店が串焼き屋ではなく、焼き鳥屋であることを実感するはずだ。しかしHPを見ると、「沖縄まーさん居酒屋」となっている。焼き鳥以外のメニューも充実させたかったのであろうか。メニューを見る限りは充実はしてないなあ。でも焼き鳥そのものは白眉だ。とりあえずネギ間、せせり、ソリレス、えんがわ、つなぎ、ヤゲン、ギャートルズつくね、ソーセージ、冷奴、卵焼きを注文する。ギャートルズつくねは豚肉で出来ている。梅酒をチビチビ飲んでいる彼女を尻目にビールのピッチがあがる。BGMに掛かっているサザンのせいであろうか。やっぱり焼き鳥にはビールだなあ。それにしてもここの焼き鳥は旨い。ちゃんと歯ごたえがあって、肉本来の味がある。鶏肉を食べていることを実感するのだ。やはりこの「歯ごたえ」が肉には必要だ。よく馬鹿レポーターがTVで「あっまーい、やわらかーい!」を連発しているが、「そんなにやわらかくて甘いのがいいなら、羊羹でも1人で食ってろ!」と家では吼えている。やわらかい=旨い なんて味音痴もいいところだ。やっぱり肉はしっかり顎を使って噛み締めるものだと思う。赤身の肉は噛めば噛むほど味が染み出てくる。この感じがいいのだ。この店は鶏肉の「味」の美味しさを改めて教えてくれるのだ。もっともっと焼き鳥をこころゆくまで楽しみたかったが、手持ちが若干心もとなかったのと、サザンを聞いて居た堪れなくなったので、カラオケに行くことにした。週末でもないのに。焼き鳥とサザンとせいである。それでも店を出るとまだ9時半であった。夜ってホントは長いんだなあ。

スワンニ(SWAN2)                                          那覇市泉崎1-17-21                                       098-868-3002

海のYeah!! 海のYeah!!

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2008年9月26日 (金)

わふい

評価 9

入店日時 平成20年9月18日(木)午後8時頃 過去入店回数 なし

何を隠そう誕生日である。ある程度の歳を過ぎるとあまり嬉しくない誕生日。東京にいるときはさして気にも留めなかったけど、沖縄に来てからは少し意識してしまう。恵比寿で努めているときは、誕生日になるといつも馴染みの居酒屋から電話が掛かってきた。気前のいい板さんがドンペリとかスッポンとか用意してくれているのだ。そういう時に限って自分の誕生日を忘れている。だからとっても嬉しいのだ。だが自分で意識してしまうと、当日何もないのが少し寂しい。「もうそんなのいちいち祝ってる歳でもないし」と自分には言い聞かせても、どこかでやっぱり自分が主役の日が嬉しいのだ。その誕生日当日。彼女が料理を作ってくれるのかと思ったが、どこかに食べに行くという。「食べたいもののリクエストは?」と聞く彼女に「誕生日らしいとこがいい。」と難しい注文を出すワタクシ。でもさ、いいオトコが自分の誕生日に「クイーンアリスみたいなフレンチがいい!」って可愛くいうのも気色が悪いし、「焼き鳥!」というほど破れかぶれでもない。「いいオヤジが誕生日を迎えるにはどういう店がいいか。」なんてLEONとか日経OFFとかの特集でやってくれないかな。仮にそれらの雑誌で特集が組まれた場合、必ずや紹介される店と言えば、「隠れ家」である。大人のオトコが誕生日を迎える店=隠れ家 いいではないか。

で、「久茂地に行く」と行って連れられてきたのが、この店である。いつも行く歯医者に近い。まあ普通の人は気が付かないなあ、って場所にある。「こんなところに店が...」 驚きながら入るのだが、入った後も何の料理の店だか分からない。「うーん。」 うなりながら席につくと、意外にも彼女が親しげに店主に話しかけている。少し面食らいながら見ていると、どうやら以前からの知り合いのようだ。彼女の誕生日には"SAKUMOTO"に行ったのだが、どうにもその時の状況が逆になったようだ。店は店主が1人で切り盛りしているらしい。だから、あんまりお客が来すぎても対応しきれないので、店をあえて分かりにくい場所に構えているらしい。言うまでもないが、こういう店が好きなんですね、ワタクシ。

店はカウンター席と大きめの個室があるだけだ。この日、この個室で7~8人くらいであろうか、先客がいた。当然これで手一杯になるから、本来であれば、我々の予約は断られていただろう。どうやら便宜を図ってくれたらしい。さすがに1人で7~8名分の料理を作るのは大変だ。運ばなければならないし。少し待たされたけど、落ち着いたところでシャンパンで乾杯だ。驚いたことにシャンパンは彼女の親友が差し入れしてくれたらしい。感謝感激である。親友も贔屓にしているとか。というか、彼女もこの店は初めてだから、親友の紹介なのだろう。シャンパンは自分のとって炭酸水みたいなものだから、スイスイ勢いよく飲んでしまう。料理はおまかせで。すると小皿でじゅんぐり酒のつまみに嬉しい肴が次から次から出てくるのだ。前菜、刺身、煮物、焼き物、パスタ。料理は和洋折衷、なぜなら店名の"わふい"は、和風、仏風、伊風から来たものらしい。美味しいものならジャンルを問わないというスタイルは、一歩間違うとどれも中途半端な印象になってしまうものだが、ここは芯が通っていて、ぼやけた料理になっていないのがスゴい。どれも印象深い料理になっている。

途中で彼女の親友が登場。その友人と我々で賑やかなカウンター席となった。喫煙者にはタバコを吸えないのがタマにキズだが、外のテラス席で吸えるから問題はない。時間があっという間に過ぎ、お腹もいい具合に満たされた。この後眠そうな彼女を誘ってバーに移動。気がついた時には誕生日は終わっていた。

わふい

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2008年9月18日 (木)

火鉢屋

評価 8

入店日時 平成20年9月17日(水) 午後11時頃 過去入店回数 1回

後輩がニューヨークから帰ってきたので、仲間で歓迎会をやることになった。約7ヶ月ぶりの再会だ。1年間出稼ぎに行ってたワリには帰ってくるのが早いのだが、初めての海外での半年以上の暮らしはさぞかしエキサイティングだったと思う。何にしてもニューヨークである。さぞや豊富な武勇伝を聞けると楽しみにしていたのだが、スポーツ好きの彼から興奮気味に出てくる体験談は、「ベッカムの試合を観戦した。やっぱり彼のフリーキックはスゴい。」だとか、「松井とイチローの試合の雰囲気に興奮した。」とか、「図書館の大きさと格式に感激した。」とか、まあさして面白くない話であった。例えば「スターバックスで英語が通じずやむなく無銭飲食した。」とか「エンパイヤステートビルの屋上で1人クイズした。」とか、「懐かしい日本語に騙され、ついていったらいきなり下半身をハダカにされた。」とか、そういう話を期待していたのだが、どうにも常識的な旅行をしてきたようだ。確か英語の勉強に行ったはずだが、英語どころか口の周りを白くしながら語る彼の日本語は、行く前より幾分下手になっていたことに驚いた。まあ、向こうでも日本人と行動していたようなので、土産話を勢い込んで話そうとしてうまく言葉が出てこなかったのだとは思う。ところがお店の女の子をからかう話術を習得してきたことは意外だった。「何時に仕事終わるの?」とか「その着物で通勤してるの?」とか、以前の彼からは想像出来ない。どちらかというと、口下手な方だと思ったのだが、まあ変な自信をつけて帰ってきたということだろう。困ったものである。

それはそうとこの店を選んだのは、数日前に初めて入った印象が良かったからだ。まず何をおいても魚がうまい。九州あたりから仕入れたイキの良い魚を色々な調理法で食べさせてくれるのだ。先日行ったときは、主に刺身と焼き物の盛り合わせを注文した。特に実際に魚を見せてくれてから焼き上げる炉端焼きが気に入ったので、今回も同じものを注文した。いずれも大き目の魚なので、食べ甲斐もある。いつ電話しても予約でいっぱいだった理由がわかる。それだけ人気なのだ。お酒の種類も豊富だし、梅酒なんかも珍しいのが取り揃えられているので、女性同士の客も多いようだ。この日我々は当然「シマ」、しかも銘柄なんて気にしないので、「流れボトル」というのを注文した。いわゆるボトルの期限切れや飲み残しを「再販」するものだ。どの銘柄の流れでも値段は一緒なので、出来るだけ高いものを指定する我々は、店側から見るとどう映るのであろうか。さぞかしタチの悪い客だろう。この日はヤロウ5人だったので、自分の喋るのに夢中になるということもないので、ツマミにドンドン箸をつける。そのうちニューヨーク帰りの後輩の話より、会社の話でエキサイトしていく。よもやこの後輩もニューヨークから帰ってすぐに、逆にその間の会社の「土産話」を聞かされるとは思っていなかっただろう。それでもこれからの身の振り方を聞かれて、「家族と沖縄のためにここで働きたい。」と熱く語る彼の話を笑い飛ばすほど、我々も荒んではいない。最後は感動的に締めくくられ、長い夜は次のステージへと変わるのだった。

ちょうど10年前になるが、我輩も始めての海外生活をかの地ニューヨークで送ったことがある。ローラーブレードでセントラルパークを疾走していたら暗くなって怖くなり、スケートを履いたままタクシーで帰ってきたとか、ワシントンDCで泊ったホテルに、「何で昨日は泊らなかったんだ!」という謂れのないキャンセル料を取られたり、通ってた学校が、日本を発つ前に予約してた学校と違うことに、入学後1週間してから分かったりとか、それなりの土産話があった。でも一番エキサイティングだったのは、それらの話を日本に帰ったら面白おかしく聞かせてやろうという思いと、実際に聞いてくれる友達が来たことだ。かの後輩も辛口で責められながらもきっと満足しているだろう。

炭火炉端 火鉢屋 新都心店                                    那覇市安謝2-1-8 2F                                      098-863-8293

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