« Cafe Terrace NIRAI | トップページ | わふい »

2008年9月18日 (木)

火鉢屋

評価 8

入店日時 平成20年9月17日(水) 午後11時頃 過去入店回数 1回

後輩がニューヨークから帰ってきたので、仲間で歓迎会をやることになった。約7ヶ月ぶりの再会だ。1年間出稼ぎに行ってたワリには帰ってくるのが早いのだが、初めての海外での半年以上の暮らしはさぞかしエキサイティングだったと思う。何にしてもニューヨークである。さぞや豊富な武勇伝を聞けると楽しみにしていたのだが、スポーツ好きの彼から興奮気味に出てくる体験談は、「ベッカムの試合を観戦した。やっぱり彼のフリーキックはスゴい。」だとか、「松井とイチローの試合の雰囲気に興奮した。」とか、「図書館の大きさと格式に感激した。」とか、まあさして面白くない話であった。例えば「スターバックスで英語が通じずやむなく無銭飲食した。」とか「エンパイヤステートビルの屋上で1人クイズした。」とか、「懐かしい日本語に騙され、ついていったらいきなり下半身をハダカにされた。」とか、そういう話を期待していたのだが、どうにも常識的な旅行をしてきたようだ。確か英語の勉強に行ったはずだが、英語どころか口の周りを白くしながら語る彼の日本語は、行く前より幾分下手になっていたことに驚いた。まあ、向こうでも日本人と行動していたようなので、土産話を勢い込んで話そうとしてうまく言葉が出てこなかったのだとは思う。ところがお店の女の子をからかう話術を習得してきたことは意外だった。「何時に仕事終わるの?」とか「その着物で通勤してるの?」とか、以前の彼からは想像出来ない。どちらかというと、口下手な方だと思ったのだが、まあ変な自信をつけて帰ってきたということだろう。困ったものである。

それはそうとこの店を選んだのは、数日前に初めて入った印象が良かったからだ。まず何をおいても魚がうまい。九州あたりから仕入れたイキの良い魚を色々な調理法で食べさせてくれるのだ。先日行ったときは、主に刺身と焼き物の盛り合わせを注文した。特に実際に魚を見せてくれてから焼き上げる炉端焼きが気に入ったので、今回も同じものを注文した。いずれも大き目の魚なので、食べ甲斐もある。いつ電話しても予約でいっぱいだった理由がわかる。それだけ人気なのだ。お酒の種類も豊富だし、梅酒なんかも珍しいのが取り揃えられているので、女性同士の客も多いようだ。この日我々は当然「シマ」、しかも銘柄なんて気にしないので、「流れボトル」というのを注文した。いわゆるボトルの期限切れや飲み残しを「再販」するものだ。どの銘柄の流れでも値段は一緒なので、出来るだけ高いものを指定する我々は、店側から見るとどう映るのであろうか。さぞかしタチの悪い客だろう。この日はヤロウ5人だったので、自分の喋るのに夢中になるということもないので、ツマミにドンドン箸をつける。そのうちニューヨーク帰りの後輩の話より、会社の話でエキサイトしていく。よもやこの後輩もニューヨークから帰ってすぐに、逆にその間の会社の「土産話」を聞かされるとは思っていなかっただろう。それでもこれからの身の振り方を聞かれて、「家族と沖縄のためにここで働きたい。」と熱く語る彼の話を笑い飛ばすほど、我々も荒んではいない。最後は感動的に締めくくられ、長い夜は次のステージへと変わるのだった。

ちょうど10年前になるが、我輩も始めての海外生活をかの地ニューヨークで送ったことがある。ローラーブレードでセントラルパークを疾走していたら暗くなって怖くなり、スケートを履いたままタクシーで帰ってきたとか、ワシントンDCで泊ったホテルに、「何で昨日は泊らなかったんだ!」という謂れのないキャンセル料を取られたり、通ってた学校が、日本を発つ前に予約してた学校と違うことに、入学後1週間してから分かったりとか、それなりの土産話があった。でも一番エキサイティングだったのは、それらの話を日本に帰ったら面白おかしく聞かせてやろうという思いと、実際に聞いてくれる友達が来たことだ。かの後輩も辛口で責められながらもきっと満足しているだろう。

炭火炉端 火鉢屋 新都心店                                    那覇市安謝2-1-8 2F                                      098-863-8293

B06 地球の歩き方 ニューヨーク 2008~2009 (地球の歩き方 B 6) Book B06 地球の歩き方 ニューヨーク 2008~2009 (地球の歩き方 B 6)

著者:地球の歩き方編集室
販売元:ダイヤモンド社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

|

« Cafe Terrace NIRAI | トップページ | わふい »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/54365/23785744

この記事へのトラックバック一覧です: 火鉢屋:

« Cafe Terrace NIRAI | トップページ | わふい »