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2007年10月31日 (水)

百壷

評価 3

入店日時 平成19年10月29日(月)午後8時半頃 過去入店回数 なし

無性に焼肉が食べたくなる時がある。3ヶ月に1回くらいの割合だろうか。男子としては多くないのだろうが、もうオヤジであるからして少なくもないだろう。そういう時は欲求に逆らわないようにしている。で、焼肉を食べに行くこととなった。月曜日だし、遠くには行きたくないし、こういう時は高級店よりもむしろ近所の煙くて汚い店の方が気分なので、「楽市」に久しぶりに行ってみた。席はいくつか空いていたが、例によって「慢性パニックでも開き直り症候群」的な対応で、「10分ほど外でお待ち下さい。」と来たもんだ。席は空いているものの、片付けられてない席もいくつかある。まともな店だったら、「ただいまこちらの席しかご用意できないのですが、いいですか?」とか、「すぐにあちらの席を片付けますので、お待ち下さい。」とか言うのだろうが、高校生バイトに好きに仕切らせているので、客のことも関係なければ売上も関係ないのだ。相変わらずのフザけた対応に呆れ、片付けるのを待つこともなく出てきてしまった。どうせ席についてからも相当待たせられるのだ。

かつて飲食店でフロアのバイトしていた時に、徹底的に教え込まれたときがある。「絶対手ぶらで帰ってくるな。」と。別に客に何か強請って来い、というのではない。注文したものを運んでいったら、必ずおしぼりを回収して来るとか、空いた皿を回収してくるとか、水を注いでくるとか、そういう基本的なことだ。「客から呼ばれたらオシマイだと思え。」 そう教育された。だから客が次に望むだろうことを、先に先に対応するのだ。といっても飲食店で客が望むことなどそれほど多くはない。 「水くれ」とか「料理早くしろ」とか「マヨネーズ持って来い」とか注意深く見ていれば、客に改めて言われずとも、先に気が付くべきことだ。ところが、これは会社員となって相当年数経った今でも自分の仕事のスタイルの基礎となっている。ようは、無駄な動きは最小限に抑え、浮いた時間で次のことを考える、もしくは次の準備する、ということだ。物流業務なんかでも同じことが言える。カッターがない、ガムテープがないと、常に何かを探し回っているスタッフは当然無駄な動きが多い。見た目はいつもバタバタして忙しそうではあるが、むしろデキるスタッフは最初に必要なものを身近に備え、かつ片道で用事を済ますのではなく、必ず往復の工程を利用する。すなわち、例えば誰かに電話を取り繋ぐとき、ただ「何々さーん、電話でーす」と呼びに行くだけでなく、その帰りに空いた台車を持って帰ってくるとか全ての動きに無駄がないので、実に落ち着いて一見忙しくないようであるが、そうではない。効率よく仕事をしているのである。

ところが、話は随分逸れたが、このダメな店は全ての動きが片道で完結しているので、当然テーブルが片付くはずもない。というか片付けるつもりもないのだ。以前行ったときも、見兼ねて「オレに手伝わせろ!」とキレたことがあったが、その時と驚くべきことに何も変わってなかった。 で、問題は焼肉をどこで食うかである。最近ようやく自分にとって使いやすいPシリーズに携帯を換えたので、早速駆使して付近の焼き肉屋を検索する。といっても「ぐるなび」を使うだけだけど。真っ先に引っかかったのは、樋川にある「百壷」という店だ。比較的新しい店のようだ。楚辺から歩いても対した距離ではないので、ひめゆり通りをそぞろ歩いていく。夜風が涼しいので気持ちいい。神原小学校を過ぎ、開南に続く道に曲がるとその店は直ぐに見つかった。店頭に「乾杯ビール無料」とある。冷静に考えれば怪しい雰囲気を察知し入らなかっただろうが、15分ほど歩き、さらに「ビール無料」とくれば冷静でいられるはずもなかろう。つまり店側の思う壺、になってしまったのだ。

店内に客はいなかった。テーブルには鍋用のコンロと焼肉用のガスコンロがセットされている。炭火ではないらしい。だがメニューを見て分かったが、ここのウリは博多もつ鍋と焼き肉の2本柱らしい。もつ鍋にも食指が動いたが、すっかりカラダが戦闘モードになっていたので、焼き肉のコンロの前に座る。とりあえず、無料乾杯ビールを注文する。で、メニューを見て注文する。まず最初に思ったのが、店の雰囲気や立地の割には高いな、ということだ。気を取り直して、キムチ、カクテキ、タン塩、カルビ、ロース、モツを注文する。直ぐにキムチとカクテキが出てきた。まあ他に客がいないのだから早いのは当然だろう。で驚いた。「少ない...。」 最初突き出しか何かと思ったが、注文したキムチ、カクテキのつもりで出して来たらしい。それぞれ480円だ。この2点で960円だ。ということは、門外不出の秘伝のキムチなのだろうか。いい方に考え、期待を膨らます。キムチを食べる。「グエ、マ、マズい。」 本当だ。キムチは味付けのバリエが様々で、辛いとか、酸っぱいとか、甘めとかの違いはあってもそれなりに美味しい食べ物だ。でもここのは不味い。というか、多分腐っている。牛肉が腐った匂いと同じ匂いを放っている。「ああ...。」 急速に楽市が懐かしくなってくる。フザけた対応でもそれなりに美味い楽市よ。と、ここで追い討ちを掛けるように、980円のタン塩がきた。「たったの、1枚、2枚...ろ、6枚。」 頭の中の電卓が1枚あたりの単価を弾き出す。 163円! しかも小さい。 ...何かの間違いではなかろうか。さらに焼こうとして愕然とした。「凍っている...。」 と、父さん。1切れ163円のタン塩が凍っているよー。 ここまで来ると、久しぶりにブログで叩きのめそうと、脳内をアドレナリンが駆け巡っている。もっと、スゴいことを期待し始める。次は何をカマしてくれるのであろうか。結局焼いた肉は全部凍っていたし、牛角や安々の方が全然マシである。少なくとも炭火だし、冷凍肉ももっと上手に解凍している。しかし、ここが自分の卑しいところで、この段階で店を出ればいいのであろうが、さらにトントロと桜島地鶏を追加してしまう。ビールの肴がもっと欲しかったのだ。ついでに締めの冷麺も頼んでしまった。ここで1組の客が入ってきた。飲みに来たのであろうか、泡盛とシーザーサラダを注文している。シーザーサラダを注文する客が珍しいのであろうか、厨房の中が慌しくなってきた。よく観察すると、ここの店の店員は4人であることがわかった。 何だかクラブにいそうな場違いのママ、それにその旦那っぽい金チェーンで堅のいい危ないオヤジ、アルバイトの女子高生、ここの息子か正社員の青年が1人。 店内には意味不明の手書きのマンガがいたるところに飾られている。この危ないオヤジが意外にも描いたのであろうか。店名の奥深さといい、どうにもこの店は不可思議なところが多い。 っと、ここで何を思ったのか、危ないオヤジが冷麺を持ってきた。いかに危ないオヤジであろうとも、ここで言うべきことを言わねばなるまい。「肉、まだ?」 「え、肉? へ、へい直ぐにお待ちします。」 意外に低姿勢だ。しかし冷麺を既に食べてしまっている。 ようやく追加注文したトントロと地鶏が運ばれてきた。凍っている。 さっさと食べて店を出た。店を出るときは、ママとオヤジが外まで2人で見送ってくれた。どうにも全てがチグハグの店だ。会計は8500円。夜風が寒かった。

  

百壷                                                    那覇市樋川2-6-3 新垣ビル1F                                   098-855-2281

 

泡盛はおいしい 沖縄の味を育てる
配信元:電子書店パピレス
提供:@niftyコンテンツ

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コメント

何点なのか教えてください。

投稿: kenshin | 2007年11月 1日 (木) 20時03分

ドラグで指定すると浮かび上がりますねw

久しぶりの辛口な評論じゃないでしょうか。

毎回、楽しみにしております。

投稿: ちゃーん | 2007年11月 2日 (金) 18時51分

3点では?

投稿: 三木 | 2007年11月 3日 (土) 10時48分

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