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2007年5月29日 (火)

寄宮レストラン

評価 7

入店日時 平成19年5月22日(火)午後9時頃 過去入店回数 なし

以前は確か「チャーリーレストラン」という店だったと思うが、いつの間にか「寄宮レストラン」に変わっていた。大昔「失恋レストラン」という歌がヒットしたが、店名にダイレクトに「レストラン」と銘打ってしまうあたり、以外にその世代のオーナーなのかも知れない。ちなみにその当時、幼いながら清水健太郎の物まねが得意でありました。以前は少し陰気な感じがしたが、店名が変わって明るく入りやすい雰囲気になっている。もっとも店は通りに面しているものの、1階が駐車場なので中の様子は分からない。が、幟の「和食・洋食・喫茶」など、いかにもカジュアルな文字の羅列を見て、少し勇気を出して一人で入った。店は予想に反して広かった。個室もあるようだ。客は誰もいない。いつでも緊急脱出出来るよう、一番入り口に近い席に座る。すかさずバイトだろうか、学生らしい女性はお水と紙おしぼりを持ってくる。特にうろたえた様子もないので、客が珍しいわけではないらしい。一先ずホッとしてメニューを見る。大有頭えびフライ、ビーフカツレツなど、洋食屋らしいメニューが並ぶ。一方で、アナゴ一本揚げ重や幕の内弁当、酢豚などもあるが、やはり主流は洋食のようだ。料理の単価が1000円を少し超えているので、食堂として利用するほど気軽には来れそうもない。しかしこの界隈で駐車場を備え、酒抜きの夕食をしっかり、となると極端にその数は限られる。美味しければ今後も頻繁に来ることになろう。やはりここは洋食の王道、ハンバーグを食べるべきだ。他にビーフシチューやビーフカツレツなども魅力ではあったが、若干あっさりといきたかったので、「和牛」と「あぐー」、「150g」と「200g」と4種類あるハンバーグのうち、「あぐー 200g」を選んだ。生来牛肉より豚肉が好きなのだ。注文を聞いたウェイトレスが元気よく厨房に「あぐーハンバーグ 200g !」 と伝えている。意外にも「ヘイヨ!」という勇ましい声が返ってきた。客はいなくてもやる気は失っていない証拠だ。この時点でかなり料理への期待が高まった。厨房からハンバーグを捏ねる「パンパンパンッ」という音に続いて、「ジューーッ」という美味しそうな音が漏れてくる。思わず口内には唾液が溢れ、お腹がなるが、琉球新報の政治欄を読みながらじっと耐える。空腹を紛らわすため吸ったタバコが、フィルターだけになる頃、「ジュージュー」唸りをあげる鉄板を携え、ウェイトレスが料理を運んできた。「ウェイトレス」という表現はやはり「レストラン」に似合う。もちろん、「リストランテ」や「ビストロ」ではなく、「レストラン」でなければならない。一枚のトレーにはハンバーグとその付け合わせが載る鉄板以外に、ライス、ミネストローネスープ、サラダ、デザートが載っている。ハンバーグにナイフを入れてみる。「ジュワ~」と絵に描いたような肉汁が湧き出る。肉と胡椒だけで味付けされたハンバーグは純粋なあぐーの旨みだけが口内に広がり、一瞬時間が止まったような錯覚を感じた。「旨い。これは本当に旨い。」 ハンバーグと言えば、久しくJOYFULだけだったので、ハンバーグの魅力を改めて感じる。何故、肉をわざわざミンチにし、また固めるのかその理由がよく分かる。塩と胡椒だけの味付けではさすがにライスと一緒に食べるには物足りないが、肉の旨みを味わうならこの方が圧倒的にいい。店もその辺のこだわりがあるからソースを逢えて出さないのであろう。溢れ出た肉汁を、付け合せの舞茸やポテトに絡めてまた食べる。ああ旨いなあ。ミネストローネやサラダも、ただ「出せばいいだろ」的ないい加減さではなく、手を抜いていない。厨房のシェフを「ねえマスター」なんて呼んでしまいそうだ。夢中、という表現がピッタリという感じで、食べ終わる。食べ終わるのが何だか悲しいくらいだ。ここで冷静になって「デザート」に手を伸ばすと、「デザート」と思っていたのは間違いで、それはハンバーグの「ソース」だった。少し味わうと、マスタードと酸味をベースにした何とも後を引く素晴らしい味だった。が、すべて完食した後だったので、悔しいので飲み干した。気がつくと店内には閉店間際というのに何組かの客が入ってきていた。嬉しいような、少し残念のような気持ちで店を後にする。久しぶりにいい店だなあ、と思った。星がいつもより輝いて見えた☆(ウソ)

寄宮レストラン                                            那覇市寄宮2-5-45                                         098-832-2711

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コメント

的確にして眼前に料理が浮かんでくるような表現豊かな批評,数少ない信頼できる沖縄のグルメガイドとしていつも楽しみにしています。
さて,裏ミシュランの記事を読んで心待ちにしていた寄宮レストラン,ようやく昨日行ったところ,何と6月いっぱいで閉店していました。大変残念です。

投稿: butchi | 2007年7月22日 (日) 09時14分

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