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2006年11月25日 (土)

そば to そば

評価 8

入店日時 平成18年11月23日(木)午後4時頃 過去入店回数 なし

どっかで聞いたことのある店名だが、沖縄そばではなく、日本そばの店である。以前偶然見つけて入ろうとしたのだが、その時は満席だった。この日は祭日の夕方だったが、それでも片付けられていないテーブル席が一つ空いているだけだった。メニューを見る。十割そばと韃靼そばの2本柱がウリのようだ。ちゃんと日本酒もおいてある、肴の酒類は少なめだが、そばがきや鰊など基本的なものはちゃんとある。店内はJAZZがかかっていて、なかなかお洒落だ。「韃靼そば」と「十割天そば」を注文する。「韃靼そば」とは何か?と聞くと、店の主人が丁寧に教えてくれた。「韃靼そばは普通のそばよりルチンが100倍以上含まれており、血液の循環や肌にいい。元来中国山岳地方で食べられていたもので、寒暖の差が激しい高地や乾燥地がその栽培に適している。少し苦味があるので、食用としては敬遠されてきたが、その効用から昨今注目され始め、北海道や新潟などで栽培されている。普通のそばは白い花が咲くのに対して、黄色い花が咲き。そばも茹でると鮮やかな黄色となる。」てな感じだ。十割そばは言わずもがな、そば粉100%でつなぎを使っていない生粋のそばだ。店は夫婦2人でやっているようだ。感じはいいが、あまり商売慣れしていないようで、イマイチ動きが悪い。10分以上待ったであろうか、ようやくそばが運ばれてきた。韃靼そばは確かに黄色い。味見する。「う、うめい。」 美味しい。そばの香りが濃い気がする。苦味は全く気にならない。美濃作の月桃そばも名品だったが、この韃靼そばも素晴らしい出来だ。そばつゆに甘さが足りないのが惜しいところだが、そばの香りとコシはそれを補って余りある。十割そばも素晴らしい。韃靼そばの野生的な香りとは逆で、繊細で上品な味わいだ。歯応えもいい。やはりそばつゆがイマイチだが、そば好きだったらツユは要らないかもしれない。天ぷらも美味しい。美濃作といいこの店といい、沖縄にいるのを忘れてしまうような日本そばの名店だ。今度はぜひ飲みに来たい。そうそう、ルチンは水溶性だから蕎麦湯にその成分が溶け出す。忘れずに蕎麦湯も頂こう。この蕎麦湯がまた美味しい。

そう言えば以前、司馬遼太郎の「韃靼疾風録」を読んだことがあった。司馬遼太郎の作品の中では難しく、内容の記憶も曖昧だが、中国の明から清への大変換気期に翻弄される女真族の女性と日本の武士を主人公にしたものだった。広辞苑で「韃靼」を調べてみる。

だったん【韃靼】
モンゴル系の一部族タタール(塔塔児)の称。のちモンゴル民族全体の呼称。明代には北方に逃れた元朝の遺裔に対する明人の呼び名。また、南ロシア一帯に居住したトルコ人も、もとモンゴルの治下にあった関係から、その中に含めることもある。「―海峡」(間宮海峡の旧称)

ふむ、韃靼は「タタール」から来ているわけだ。ということは韃靼そばは古来中国ではなく、ロシアやモンゴルなど中央アジアから来たのだろう。庄助もアビアもこのそばを食べたのだろうか。モンゴルの高原に思いを馳せる。

そばtoすば                                              那覇市久茂地3-29-24                                      098-864-1223

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