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2006年10月 4日 (水)

御殿山

評価 5

入店日時 平成18年10月1日(日)午前11時半 過去入店回数 なし

ガジュマルの木灰をつなぎに使った先駆的名店。木灰そばの元祖と言ってもいいかも知れない。場所がまたいい。石嶺町の高台にぽっつりと建つ古い沖縄家屋。これを見るだけでもここに訪れる価値があるかも知れない。そういう意味では観光地と言ってもいいだろう。開店が11時半なのに、もう店内は半分以上埋まっている。泊めてあった車は「わ」ナンバーが多かったから、朝の早い観光客が大勢来ているということだろう。それにしても古い建物だ。心なしか傾いてさえいる気がする。そばは(大)か(中)の2種類しかない。ソーキそばもないのだ。店の自信が窺い知れる。店は高校生だろうか、アルバイトが3人、あまり動きがいいとは言えないが、一生懸命注文を聞いたりそばを運んだりしている。が、目の前の仕事が終わるとボーっとしてしまう。注文を取りに来てくれないので、自分から注文しに行った。アルバイトに店をまかせっきりにしてしまう店主。こういう店は大体ダメな店である。案の定、そばは美味しくなかった。いや、最近マズいそばを食べるのが困難なほど沖縄そば全体としてそのレベルが格段に向上して来ている中で、こんな老舗でこんなマズいそばを食べさせられるとは思わなかった。麺はいい。少しポソポソしているが、固めの細麺で好きな麺だ。が、灰汁を使えば美味しいのかと言えば、決してそうではないことがよく分かった。出汁は全然ダメ。香りが全くないし、薄い塩水かと思うほどだ。肉は三枚肉と赤肉が1枚ずつ載っている。これもダメだった。3枚肉は脂が抜けていないし、赤肉はポソポソで美味しくない。おまけに出汁に3枚肉の油が浮いてしまっている。昨日「安珍」に行ったことも余計マズさを助長する要因になってしまったのかも知れない。彼女は全部食べられずに残してしまっている。何とか全部平らげ、釈然としない面持ちで店内を見渡してみると、「ん?」 "10月1日沖縄そば博物館オープン"の張り紙が。どうやらこの日三越の隣に長い間空きビルになっていた"コムディ"に"沖縄そば博物館"が開店するらしい。ここ御殿山も出店するのだ。他にも有名店が6店、展開している。が、衰退していく国際通りへの観光客呼び戻しの打開策として、鳴り物入れで開店するわりには顔ぶれがいささか寂しい。これで成功するのかな。甚だ危なっかしい。これしきの施設で国際通りに人を集められると真剣に考えているのであろうか。まさかとは思うが、いい加減修学旅行生から少ない小遣いを取り上げるだけのセコい商売を見直す時期だと思う。どこも一様に「沖縄で一番安い店」の張り紙を掲げ、同じお菓子を売っているだけじゃ衰退はしなくても発展はしないでしょうが。それよりもお店の個性を出すための知恵をなぜ考えないのかな。もっと客に来て欲しいんだったら団体バス用の駐車場だって必要でしょう。歩道だって広げなくちゃならないし、変な客引きもやめた方がいい。御殿山もこの日の出店にこぎつける為に、相当忙しかったのだろう。だから本店が片手落ちになってしまったのだと思いたい。が、片手落ちになるくらいだったら出店する資格はない。260円の恐ろしく小さいぜんざいを食べながら「奇跡の1マイル」の将来を憂う。

御殿山                                                 那覇市首里石嶺町1-121-2                                                                          098-885-5498

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