« Jr,s BAR TENDER | トップページ | JAZZ VILLAGE »

2006年9月 3日 (日)

かつをめし 苗

評価 8

入店日時 平成18年9月1日(金)午後9時半頃 過去入店回数 なし

店内に入って驚いた。壁一面が名刺で覆われている。客が貼ったものだ。地元の客が貼ったものもあるが、よく見ると県外の企業の方が圧倒的にも多い。ようは観光客やビジネス客がよく来る店なのだろう。確かに今店内にいる客も観光客がほとんどのようだ。取りあえずビールを頼んでメニューを見ると、また驚いた。ゴーヤー料理で10種類以上、ソーメン料理は20種類くらい、ヒラヤチーも20種類くらいだろうか。沖縄の家庭料理をベースに非常に豊富なメニューを展開している。メニューも見るだけでも楽しい気分になってくる。その中から苦労して数種類を選び出した。青ブダイの刺身、苗サラダ、牛タン塩焼き、ゴーヤーと海老のかき揚。厨房にはオバーとおばちゃんが2人、黙々と料理を作っている。フロアーはバイトと思わしき女の子が3名、何だか頼りない調子で料理を運んだりしている。他にオーナーと思わしき夫妻が2名、こちらは奥で楽しそうに飲んでいる。どうにも狭い店内の割りに従業員が多い。従業員が多くて、トイレに行くのに邪魔になって仕方がない。そんなに儲かっているのであろうか。青ブダイの刺身が運ばれてきた。プリプリでかなり旨い。しかも700円だから安いと思う。沖縄でも青ブダイには結構な値段を付ける店が多い。ゴーヤーと海老のかき揚は、大きめの海老1匹にゴーヤーのスライスをくっ付けて揚げたもので、どちらかと言うとかき揚ではなく、海老の天ぷら・ゴーヤ付きだ。海老は殻付きで揚げているから香ばしく、ゴーヤはちゃんと苦い。うーん、海老を思い切って使っていて気前がいいなあ。牛タンの塩焼きはここの名物らしいが、分厚い牛タンをシンプルに塩味だけで仕上げたもので、ボリュームがある。まさに牛の舌を食っている感じだ。酒が進む。苗サラダはアサリやエノキ茸を炒めて生野菜の上にかけたものだ。凝っている。そして美味しい。かなり美味しいぞ、ここの料理は。まろやかで香り豊かな30年ものの甕だし古酒を2合飲んで、締めの「かつをめし」を食す。文字通りここの看板料理だ。これはカツオの刺身にたれを絡ませて玉ねぎとともにご飯の上に載っけたものなのだが、すんごく旨い。シンプルなのに何でこんなに美味しいのだろう。他の料理も気になって仕方がない。店主が拙いバイトに店を任せきりで飲んでいるのが気になったが、まあいいか、と言う気になってしまう。値段も安いし、観光客だけに独占させておくにはいかにも惜しい店だ。

店内に、戦後直後の国際通りの風景を写した恐ろしく古いカレンダーが掛かっていた。今とは比べる術もないが、空が抜けるように青く、笑顔で歩く小学生の様子が印象的だった。沖縄に本当の戦後が訪れるのはいつのことだろうか。

かつをめし 苗                                                        那覇市久茂地3-16-3                                                  098-866-3382

|

« Jr,s BAR TENDER | トップページ | JAZZ VILLAGE »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/54365/3305787

この記事へのトラックバック一覧です: かつをめし 苗:

« Jr,s BAR TENDER | トップページ | JAZZ VILLAGE »