« しー小 | トップページ | 第五あさひ丸 »

2006年8月28日 (月)

松そば

評価 8

入店日時 平成18年8月26日(土)午後11時半 過去入店回数 なし

南風原に変わったそばを出す店があると言う。既に2回足を運んでいたが、2回とも閉店だった。閉店といっても定休日とかではなく、そばが品切れだったからだ。1回目は午後2時半、2回目は午後1時半。そんなに遅い時間ではないのに、もう閉店とは何て身勝手なそば屋だろう、と怒っていた。この日は絶対食う、という意気込みで開店と同時に店に到着。店はめちゃくちゃ分かりずらい場所にある。例によって住宅街のど真ん中だ。店は民家をそのまま使っていて、きれいに手入れされている庭が美しい。店内は冷房がなくて暑いが、沖縄の民家は風通りがいいので、たまに吹き抜ける風が気持ちいい。メニューを見ると、4種類のそばがある。トマトそば、胡麻そば、味噌そば、そして普通のそばだ。普通のそばを頼んでこの店の実力を拝見しようと思ったが、店の人のお勧めはトマトそばと胡麻そばらしい。この2つを注文した。沖縄そばの「トマト」と「胡麻」とはどういうものか。5分ほどして運ばれてきたものは、全く沖縄そばとは異なる物体だった。胡麻そばを食べる。見た目はひき肉のない坦々麺だ。青梗菜とチャーシュー、煮玉子が載っている。創作系のそば屋は何回か行ったことがあるが、ここまで沖縄そばの概念を打ち破っていると、むしろ好感がもてる。スープを啜る。う、残念だがうまい。今まで2回も無駄足を運ばせておいて、もし不味かったら最低の評価をしてやろうと勇んできたのだが、しっかり美味い。中華の坦々麺よりあっさりしていて、それでいて深い。ちゃんと沖縄そばの出汁をベースにしているのが分かる。胡麻の香りも香ばしい。じゃあ、麺との相性はどうなの?というところだが、淡水の麺に似た、固めの麺との相性がすごくいいのだ。確かに沖縄そばの麺は、色々な料理に適している。焼きそばはもちろん、鍋の締めにも美味しい。これは「沖縄そばじゃなくて、坦々麺でしょ?」という声もあるだろうが、いやこれは確かに「沖縄そば」だ。ちゃんと五感に沖縄そばとして訴えてくるものがある。チャーシューは硬かったが、煮玉子は美味しい。彼女はトマトそばを食べている。スープを味見する。うまい。注文する時に粉チーズをかけるかどうか聞かれていたが、その粉チーズがいい仕事をしている。恐らく玉ねぎで取っているのであろう甘めのスープが麺にあっている。だが食べ進んでいるうちに、飽きてくるらしい。もう少しトマトの酸味を生かした方がいいとの意見だ。なかなか厳しい。それにしても最近の「沖縄そばラーメン化現象」を危惧していたが、ここのは沖縄そばをいい方向に拡げている。麺や出汁の基本はそのままに、その可能性を拡げているのだ。考えてみると、日本そばやラーメンも、そのバリエーションは豊富だ。坦々麺もあれば、タン麺もある。鴨南蛮があれば、納豆そばもある。そうなのだ。だから沖縄そばだって、こういうバリエーションがない方がおかしいのだ。いつまでもソーキそばやフーチバそばだけでは寂しい。ここのは毎日食べたいそばじゃないけど、不意に食べたくなる、そういうそばかも知れない。こういうのがヤだったら、行かなければいいのだ。

松そば                                                 南風原町宮平87                                          070-5272-8184

|

« しー小 | トップページ | 第五あさひ丸 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« しー小 | トップページ | 第五あさひ丸 »