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2006年8月28日 (月)

しー小

評価 7

入店日時 平成18年8月26日(土)午前1時頃  過去入店回数 なし

桜坂から壷屋に向かって帰ろうという時、魅力的な看板を見つけた。「しー小。少年の頃、誰もがしー小(隠れ家)を持っていた~当店はそんな隠れ家になりたいと思っています~」。 gよりも遥かに怪しい階段を上っていくと、「玄関」外に下駄箱がある。そこに靴を入れて入るのだ。カウンターが満席ということで、「奥」のソファー席へ。「何だここは、人のウチじゃないか」とビックリしていると、彼女は本棚に無造作に置かれてあった読みかけの本を取っている。「おいおい、やめろよ。」と嗜めつつも部屋を見渡すと、生活の匂いがプンプン。あの店主、どうやらここで生活してるらしい。それを一般開放しているらしいが、今日は特に混んでいて、いつもはこの部屋は使わないらしい。こんな場所にあるのに客は次から次へと入ってくる。その度に客は奥の部屋へと。怪しい。怪しすぎる。トイレに行った彼女が驚いて戻ってくる。「ちょっとトイレ怪しすぎる!」  が、酒はそれなりに揃っていて、グレンリベットとラフロイグをオーダー。氷はちゃんと丸く削ってる。しー小の「小」について彼女と話す。昔会社の先輩に聞いたところでは、「~ちゃん」に似た意味だと教えてくれた。綺麗な人だと「美ら小」になると言っていた。じゃあここはどうなるのか。「しー小」の「しー」が隠れ家だとすると、「隠れ家ちゃん」ということか。どうもしっくりこない。彼女はマチグゥアーやミーグゥアーから考えて、場所を示す言葉と言っている。あーでもない、こーでもない、と話していても埒が明かないので、帰り際に店主に聞いてみた。「しー小」の「シー」は巣から来た言葉。「小」は場所や名前を柔らかくいう表現。それ自体に意味はないけど、人の名前の後だと「~ちゃん」、場所や店の名前だと「小」を付けるだけで愛称になる固有名詞の後置詞、と極めてわかりやすく教えてくれた。スッキリ納得。説明している間の店主の目がホントに優しそうで、この店は酒が目当てではなく、客がこの店主と語らうために来るんだな、とこちらも納得。この人ともう少し話をしてみたい、と思わずには入られなかった。こんなことは滅多にない。「しー小」。ハードよりもソフトの大切さと、大切にしていた思い出が重なり桜坂の夜は更けていく。

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